美容の悩み

顔のしわを改善するためにできることは? 原因を知って予防策を徹底しよう

公開日:

 更新日:

目尻や口元、眉間などにいつの間にか現れるしわ。顔のしわは、見た目年齢や表情のイメージを大きく左右してしまいます。「しわのないハリのある肌を手に入れたい!」という願いは、多くの女性に共通ではないでしょうか。

しわには種類があり、それぞれ原因や適した対策法があります。しわの改善を目指すには、正しい知識を持って効果的なケアを続けることが大切です。ここでは、しわの種類やしわの予防・改善におすすめのケアのほか、しわ対策におすすめの美顔器についてもご紹介します。

※本記事における「浸透」「導入」とは、角質層までの浸透・導入のことを指します。
※本記事における「エイジングケア」とは、年齢に合ったお手入れのことを指します。

この記事の監修者

吉岡 容子
東京医科大学卒業、麻酔科学講座入局。 麻酔科退局後、 皮膚科・美容皮膚科を経て、平成24年より医療法人容紘会 高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設。
院長として現在も勤務。日本レーザー医学会、日本抗加齢医学会、日本美容皮膚科学会など数多くの学会に所属する。

高梨医院皮膚科・美容皮膚科

しわの種類は大きく2種類

顔にできるしわは、大きく「表皮性」と「真皮性」の2つに分けられます。まずは、しわの種類別の特徴や原因について見ていきましょう。

表皮性のしわ

皮膚は、外側から順番に、表皮・真皮・皮下組織という3層で構成されています。表皮は皮膚の一番外側にある厚さ約0.2mmの薄い層で、さらに角層・顆粒層・有棘層・基底層という4つの層から成っています。

表皮部分、つまり肌の比較的浅い部分にできるしわが、表皮性のしわです。表皮にある角層には、水分を保持し、肌の潤いをキープする働きがあります。しかし、肌が乾燥すると角層の水分量が減少し、キメが乱れてしわができやすくなってしまいます。「小じわ」と呼ばれる目元や口元のしわの多くは、潤い不足が招く表皮性のしわです。

表皮性のしわは基本的に一時的なもので、水分不足が解消されれば元に戻ります。しかし、加齢などによって肌の弾力が低下すると、表皮性のしわでも肌に定着して戻りにくくなります。

真皮性のしわ

肌の奥にある、真皮の機能の衰えによってできるしわが、真皮性のしわです。真皮には、肌の弾力やハリを支えるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが存在します。加齢や紫外線ダメージによってこれらの成分が減少したり変性したりすると、肌の弾力が失われて深いしわが刻まれることに。

さらに、ゆるんだ肌で表情筋を動かすことで、一度できたしわが元に戻りにくくなります。下まぶたや眉間のしわ、ほうれい線など、深く大きなしわは表情筋の過度な収縮も加わった真皮性のしわです。

できてしまったら!しわを改善するケア

しわ対策は予防が重要ですが、できてしまったしわもあきらめる必要はありません。適切なケアを行うことで、しわを目立たなくさせたり、これ以上増やすことを防いだりできる可能性は十分にあります。続いては、すでにできてしまったしわに効果的なケアをご紹介します。

表皮性のしわは摩擦防止と保湿

表皮性のしわを放置していると、どんどん増えて目立つようになってしまいます。また、しわが元に戻らず、溝が深く刻まれてしまうこともあります。表皮性のしわの原因は主に乾燥なので、小じわに気づいたら、まずは徹底した乾燥対策を行いましょう 。

肌の潤いを取り戻すには、日々のスキンケアや洗顔が大切です。保湿成分を配合した化粧水や美容液で肌に水分を補うことに加え、毎日の洗顔やクレンジング方法も見直してください。クレンジングや洗顔の際にゴシゴシ強くこすると、摩擦が刺激になって乾燥を加速させる可能性があります。摩擦が起こりやすいシートタイプのクレンジングや素手でのマッサージは避け、洗顔のときはたっぷりの泡で優しく肌を包むように洗いましょう。

肌の水分量が十分に保たれていれば、ターンオーバーのサイクルが整い、キメ・ハリのアップにもつながります。角層がしっかり水分を保持し、しわもできにくくなるはずです。

真皮性のしわは美容成分と内側のケア

真皮性のしわができる主な原因は、コラーゲンやエラスチンを生み出す線維芽細胞の減少や衰えです。肌の弾力低下を食い止めるために、スキンケアアイテムで線維芽細胞の働きをサポートする成分を補いましょう。

真皮性のしわ対策には、次のような成分がおすすめです。

レチノール

レチノールは、健康的な皮膚や粘膜を守る働きのあるビタミンAの一種です。また、しわ改善に有効と厚生労働省から認可を受けた成分でもあります。肌内部のコラーゲン生成を促して弾力を取り戻すほか、ヒアルロン酸の産生を促進させる働きもあります。

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種です。表皮ではセラミドの生成を促し、水分保持力向上へと働きかけます。真皮層ではコラーゲン生成を促進し、ハリと弾力を強力にサポートします。表皮性と真皮性、両方のしわに効果的な成分といえるでしょう。ターンオーバーの促進にも役立つため、しわ以外の肌トラブル対策としてもおすすめの成分です。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、「酸化しやすく肌に浸透しにくい」というビタミンCの弱点を改良した成分です。コラーゲン生成を促進するとともに高い抗酸化作用を発揮し、しわやたるみの悪化を食い止める効果が期待できます。

できる前に!しわを予防するケア

しわ対策で大切なのは、しわができる前の予防ケア。何もケアをしないままだと、浅いしわが深く大きなしわに変わったり、しわがどんどん増えたりするリスクがあります。日頃からできるケアで、将来のしわを防ぎましょう。

紫外線予防

しわを予防するには、紫外線対策が非常に重要です。実は、しわをはじめとする肌老化の原因の約8割は紫外線だといわれています。

地上に降り注ぐ紫外線には、UV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Aは肌の奥深くまで届いてコラーゲンやエラスチンなどを作り出す細胞を傷つけ、肌の弾力低下を招くため、深いしわができやすくなります。UV-Bは表皮にダメージを与えて日焼けを引き起こすほか、肌を乾燥させて小じわの原因に。紫外線は夏以外の季節でも降り注いでおり、UV-Aは雲やガラスなども通り抜ける性質があります。日焼け止めや日傘、帽子などを活用し、一年を通した紫外線対策が必要です。

表情の癖をなくす

表情の変化によってできるしわを、表情じわといいます。表情じわは本来一時的なものですが、同じ表情を繰り返し行っていると、できたしわが元に戻らず、肌に定着してしまうことがあります。特に、顔をしかめて眉間にしわを寄せる、額にしわを寄せて目を見開く、何かを見るときに目を細めるといった癖のある人は要注意。癖はなかなか自覚しにくいため、家族や友人に「気づいたら指摘してほしい」と頼んでおくのもいいでしょう。

保湿ケア

しわを引き起こす乾燥を防ぐため、徹底した保湿ケアを行ってください。肌が水分不足に陥る原因は、空気の乾燥や摩擦、紫外線などさまざま。洗浄力の強すぎる洗顔料や、熱いお湯で顔を洗うことも、肌の乾燥を加速させる一因になります。

洗顔の後、保湿ケアをしないままでいると、肌の水分がどんどん失われてしまいます。ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分が含まれた化粧水で、すぐに潤いを補いましょう。化粧水をなじませたら、乳液やクリームで蓋をして、水分の蒸発を防ぐことも大切です。

生活習慣の見直しも必要

ホルモンバランスの乱れによっても、肌のハリや弾力性は失われます。規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事、適度なストレス解消など、日常生活の中での意識付けも必要です。特に、睡眠不足はターンオーバーサイクルを乱す要因になりますし、栄養の不足や偏りがあると、肌内部のコラーゲンなどをうまく生成できません
また、猫背ぎみなど姿勢が悪いと、ほうれい線や首のしわができやすくなるといわれています。しわを悪化させないためにも、できるだけ正しい姿勢を心掛けましょう。

しわ改善に利用したい美顔器の機能

しわ対策におすすめのアイテムが、美顔器です。ただし、一口に美顔器といってもさまざまなタイプがあるため、しわのケアに効果的な機能のある物を選びましょう。しわに効果的な美顔器の機能には、次のようなタイプがあります。

スチーム

スチームは、肌に温かい蒸気をあて、毛穴を開かせたり肌をやわらかくしたりする美顔器の機能です。肌内部にまで効率良く水分を行きわたらせるため、高い保湿効果が期待できます。肌がやわらかくなれば、くっきりとしたしわが肌に刻まれるのを防ぐことにもつながるでしょう。毛穴汚れをしっかり落とすことで、美容成分を浸透させやすくする効果も見込めます。

イオン導入

オン導入とは、微弱な電流を流し、化粧水や美容液などの美容成分を肌に浸透させやすくする方法です。しわ対策に効果的な美容成分を浸透させることで、しわの改善や予防が期待できます。

EMS

EMSとは、Electrical Muscle Stimulationの略で、微弱電流の刺激によって筋肉を動かす機能のことです。普段あまり使われない表情筋を鍛え、たるみの改善やリフトアップを目指すことができます。肌のハリ不足による真皮性のしわのほか、皮下脂肪の重みによって「たるみじわ」ができている場合にも効果的です。

RF(ラジオ波)

RFとは、Radio Frequencyの略で、ラジオ波と呼ばれる高周波のことです。RFを照射すると、真皮層のコラーゲン組織まで到達し、コラーゲンの生成を促します。また、新陳代謝を活性化させ、ターンオーバーを整える働きもあります。

適切なケアでしわの予防と改善を目指そう

しわには表皮性と真皮性の2種類がありますが、どちらのタイプに対しても日々のケアがとても大切です。「年だから」などとあきらめず、しわがまだ浅いうちに適切なケアを行えば、深い溝となって肌に刻まれるのを防ぐこともできるでしょう。

特に、紫外線ダメージや乾燥は、しわの大きな原因になります。毎日の紫外線対策や保湿ケアを徹底した上で、美顔器によるフェイスケアを取り入れてみるのもおすすめ。美顔器には、肌に潤いを補う物や、弾力アップを促す物など、さまざまなタイプがあります。改善したい悩みに対応した機能を持つ美顔器を選び、効果的なしわ対策を行いましょう。

この記事の執筆者
美顔研究所 編集部
この記事の執筆者

美顔研究所 編集部

最新トレンドからお悩み、体験談まで、美容に関するあらゆる情報を発信していきます。