美顔器はニキビ跡や予防にも効果あり!ニキビの種類に合わせたケア
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「せっかくニキビが治ったのに赤みが消えない」「ニキビができていた箇所がシミのようになってしまった」など、ニキビ跡に悩まされているという人も多いのではないでしょうか。ニキビ跡のケアには、美顔器を取り入れるのがおすすめです。
今回は、ニキビができる仕組みやニキビ跡の種類を解説。その上で、ニキビ跡に効果が見込まれる美顔器の機能や、ニキビ予防に役立つ機能とケアの注意点をご紹介します。
※本記事における「浸透」「導入」とは、角質層までの浸透・導入のことを指します。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。購入にあたっては、各商品に記載の内容や商品説明を確認してください。
※本記事における「美白」とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。
※本記事における「エイジングケア」とは、年齢に合ったお手入れのことを指します。
この記事の監修者

石川 佳奈
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒業。市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。2021年6月よりbella beauty clinic院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。
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ニキビができる仕組み

まずは、ニキビができる原因から見ていきましょう。ニキビができる原因はさまざまありますが、主な原因は次の3つです。
ニキビができる主な原因
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴の詰まり
- アクネ菌の増殖に伴う炎症
通常、皮脂は毛穴から排出されて肌の表面を覆い、水分蒸散を防いで肌の潤いを保つ機能を担っています。しかし、肌のターンオーバーが乱れ、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴の出口をふさいで詰まらせてしまいます。その毛穴に詰まった皮脂を栄養としてアクネ菌が増殖し、炎症を起こしてニキビとなります。
ニキビの種類
ニキビは、炎症の進み方によって5つのタイプに分けられます。最も初期段階の白ニキビから、最も悪化した状態の紫ニキビまで、見た目の特徴や痛み、ニキビ跡につながる可能性をまとめました。
ニキビの種類と特徴
炎症の段階 | ニキビの種類 | 見た目や特徴 |
---|---|---|
1 | 白ニキビ | 毛穴に皮脂が詰まった、ニキビの初期段階。患部が薄い皮膜で覆われて いて、毛穴は閉じている。痛みやかゆみはなく、ニキビ跡にはなりづらい。 |
2 | 黒ニキビ | 毛穴が開き、盛り上がった皮脂が空気にふれて酸化するため、黒くなる。 皮脂の分泌が特に多い小鼻周りでよく見られ、ニキビ跡にはなりづらい。 |
3 | 赤ニキビ | アクネ菌などの細菌が繁殖し、炎症を起こして赤くなる。熱を持ったり、 痛みを伴ったりする場合も。ニキビ跡になる可能性もある。 |
4 | 黄ニキビ | 赤ニキビの中に膿が溜まった状態。膿を無理に出そうとするとニキビが 悪化し、ニキビ跡の原因にもなる。 |
5 | 紫ニキビ | 結節性ニキビや嚢腫(のうしゅ)とも呼ばれる。固くてごわつく、 ふれるとゴリゴリした感触がある。重度の皮膚炎ともいえる状態のため、セルフケアではなく皮膚科の受診がおすすめ。 |
ニキビ跡の種類は3種
ニキビのうち赤・黄・紫の悪化したタイプは、炎症が治まった後もニキビ跡が残る傾向があります。ニキビ跡には主に赤み・色素沈着・クレーターの3種があり、どのタイプかによって効果が見込めるケアも異なります。まずは、それぞれのニキビ跡の特徴について見ていきましょう。
赤みタイプ
赤みタイプのニキビ跡は、ニキビの炎症が赤みとして残っている状態です。通常は時間とともに赤みは落ち着いてきますが、時間が経っても赤みがとれない場合、肌の奥深くが炎症によるダメージを受けた可能性があります。
色素沈着タイプ
色素沈着タイプのニキビ跡には、メラニンが関係しています。炎症が起きた所を守ろうとしてメラニンが生成され、シミのように茶色くなった状態です。
クレータータイプ
ニキビが化膿した場合、炎症が真皮まで到達して傷つけることがあります。傷ついた真皮が再生されなかったところにへこみが生じ、肌表面の凹凸として現れたのがクレータータイプのニキビ跡です。クレーターは日常のスキンケアで改善できず、ダーマペンなど美容医療の力を借りたケアが必要です。
ニキビケアについては、こちらの記事もご覧ください。
ニキビケアのためにすべきことは?やりがちなNGケアも紹介
ニキビ肌の種類に合わせたおすすめ美顔器

美顔器には、肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出をサポートしたり、美白有効成分を肌の奥にまで届けたりする機能があり、自宅で行うニキビ跡のケアにも役立ちます。
ここでは、ニキビ跡のタイプに合わせたケア方法と、美顔器の機能をご紹介します。適切な肌ケアを知って、さらに美肌を目指しましょう。
赤みタイプ:炎症が治まってから美顔器の使用を
赤みタイプのニキビ跡は、炎症が続いている状態です。強い赤みがあるときは、まだ美顔器を使用しないほうがいいでしょう。
炎症が治まるまでは刺激を与えず、まずは保湿などで肌の回復力を高める日常的なケアを行ってください。
色素沈着タイプ:イオン導入や超音波
イオン導入とは、+と-のイオンを電極から放出して肌に微弱な電流を流すことで、肌表面のイオンバランスを正常に整えると同時に、美容成分をイオン化し肌の奥にまで届ける機能です。角質層の奥まで美容成分を届けることで、化粧品が持つ美容効果をより効果的に発揮させることができます。
美白有効成分であるビタミンC誘導体やプラセンタをイオン導入することで、色素沈着タイプのニキビ跡を効率的にケアすることができます。
超音波も、色素沈着タイプには効果的です。超音波とは、20,000Hz以上で人間には聞こえない高い周波数の音波のことをいいます。超音波による微細な振動を利用したタッピング効果で、肌の細胞を活性化させ、ターンオーバーを促してメラニンの排出をサポートしてくれます。
Fachant Avenue「icelady face investment(アイスレディ フェイス インベストメント)」には、超音波機能が搭載されており、色素沈着タイプのニキビ跡のケアにぴったりです。加えて、RFやEMS、マイクロカレントなどの機能が搭載されており、1台で16役こなしてくれます。
Fachant Avenue「icelady face investment」
クレータータイプ:RF(ラジオ波)
クレータータイプのニキビ跡には、RF(ラジオ波)が効果的です。RFは、30MHz〜300MHzの高い周波数を持つ電磁波の総称で、肌に流すと水分に反応してジュール熱を発生させます。このジュール熱が肌を深部から温めることで、コラーゲンの生成をサポートし、肌にハリ感やふっくら感を出してくれます。それにより、クレーターを目立ちにくくさせてくれるのです。
RFが搭載されたARTISTIC&CO.「Dr. Arrivo Zeus II(ドクターアリーヴォ ゼウスII)」は、肌を深部から温めて活性化させてくれます。さらに、EMS・中・高周波の3つの働きを同時に実現するM/Uモードも搭載されており、顔全体の印象を磨き上げてくれますよ。
ARTISTIC&CO. 「Dr. Arrivo Zeus II」
ニキビが予防できる美顔器の機能

美しい肌をキープするためには、ニキビ跡ができてから対処するのではなく、ニキビができにくい肌づくりをしていくことも大切です。続いては、ニキビ予防におすすめの美顔器の機能をご紹介します。
スチーマー
蒸気によって肌を温めるスチーマーには、ニキビ対策としてうれしい美容効果が2つあります。1つ目は、スチーマーで温めながらクレンジングすると、毛穴に詰まった角栓や皮脂汚れが落としやすくなる点です。毛穴の詰まりを防ぐことで、ニキビを予防することができます。
2つ目は、スチーマーによって肌をやわらかくすることで、ごわつきをケアしてスキンケア成分が届きやすい肌環境に整えることができる点。保湿成分や美容成分がしっかり届くことで、肌のターンオーバーの正常化をサポートします。
ディープクレンジングとスチームによる保湿ケアができるパナソニックの「スチーマー ナノケア EH-SA3B」は、アロマの香りが楽しめる機能も搭載。リラックスした状態でスキンケアを楽しめますよ。
パナソニック「スチーマー ナノケア EH-SA3B」
ウォーターピーリング
毛穴詰まりを起こさないために取り入れたいのが、ウォーターピーリングです。ウォーターピーリングとは、水と超音波の振動により、毛穴汚れや古い角質を除去する美顔器の機能です。毛穴の詰まりを予防し、ターンオーバーを正常化させることができます。肌の汚れをしっかりオフすることで、ニキビの原因となる毛穴詰まりの予防につながります。
ARTISTIC&CO.の「Dr.Fresco The Zeus(ドクターフレスコ ザ ゼウス)」は、超音波とマイナスイオンの作用を使って汚れを浮き上がらせて落とす、ウォーターピーリング機能が搭載された美顔器です。洗顔では落とせない毛穴のつまりを無理なく浮かせて取り去ることで、クリアな肌に整えてくれます。
ARTISTIC&CO.「Dr.Fresco The Zeus」
ニキビ跡に美顔器を使うときの注意点
ニキビは肌の炎症であるため、ニキビ跡に美顔器を使うときには、炎症の度合いやタイミングによっていくつかの注意点があります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
使用頻度は肌の調子次第で調整を
早くニキビ跡をケアしたいからといって、美顔器を使いすぎるのもよくありません。急に使用すると、肌への思わぬ刺激や負担となる可能性もあるため、最初は週に1回の使用を目安に始めましょう。
専用ジェルはたっぷりと
摩擦や刺激は、肌にとって大きな負担となります。専用ジェルの使用が推奨されているものに関しては、きちんとジェルを使用しましょう。ジェルの量が足りず肌をこすってしまうと、別の肌トラブルの原因にもなりますので、推奨された量を守ってたっぷり使ってください。
使用条件にあてはまるか確認を
美顔器の説明書をしっかりと読み、使用しても良い条件にあてはまっているかを確認して、安全に使用しましょう。また、美顔器は肌の状態に限らず、妊娠中に使用できる機能も限られています。EMSや超音波など電気を通すものは、胎児の発育に悪影響となる場合もあるため、説明書でしっかりチェックしてから使用してください。
しつこいニキビ跡は、美顔器で根気強くケアしよう
ニキビにはさまざまな原因があり、その種類もたくさんあります。できてしまったニキビは、その種類を見極めて適切なケアを行うことが大切です。まずは悪化させないために、しても良いケア、注意すべきケアを知りましょう。
また、美顔器に頼りながら、ニキビができにくい肌を作ることも大切です。スチーマーやウォーターピーリングなど、いつものケアにプラスワンできるものから取り入れて、美肌を目指してみませんか。