美容の悩み

美顔器と相性のいい化粧水とは?効果を引き出す化粧水の見分け方

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自宅にいながら、美肌を目指してケアができる美顔器。ランニングコストを考えるとサロンに通うよりリーズナブルで、しかもプロのエステティシャンの施術のような効果が得られると人気です。しかし、使い方を間違えると期待する効果が得られないばかりか、かえって肌にダメージを与えてしまうことも。
美顔器を正しく使って効果を得るために、知っておきたいのが化粧水との相性です。ここでは、美顔器と化粧水の関係や、美顔器の機能ごとに異なるおすすめの化粧水の種類について解説します。

美顔器の利用に化粧水は必須?

そもそも、美顔器を利用するにあたって、化粧水は必要なのでしょうか。美顔器は、肌や肌の奥の真皮、筋肉にアプローチし、クレンジング効果や血行促進、引き締め、保湿などの効果によって、肌の状態を高めてくれる機器。一口に美顔器といっても、フェイスラインに沿って転がして血流を促進させるシンプルなローラーから、ハンディタイプでEMSや超音波などの機能を備えた物、顔全体をカバーするマスク型など、形状や目的はさまざまです。

肌に直接あてるタイプの美顔器に共通しているのは、肌に少なからず摩擦が発生すること。摩擦は肌にダメージを与え、外部刺激から守るバリア機能を低下させます。つまり、肌とのあいだにクッションがないまま美顔器を使っていると、美肌のために使っている美顔器によって肌の悩みを増やす結果になりかねないのです。
このことから、美顔器を使用するにあたって、摩擦を軽減するための化粧水や美容液、ジェルなどは必須だといえるでしょう。

美顔器用の化粧水は専用品を使うべき?

美顔器メーカーの多くが、美顔器と相性のいい専用の化粧水やジェルなどを販売しており、その使用を推奨しています。とはいえ、美顔器を使用する限り、化粧水の購入費用もランニングコストとしてかかり続けることを考えると、専用品の金額が負担になる可能性があります。美顔器を使用する際、普段使っている化粧水は使えないのでしょうか。

結論として、美顔器といっしょに使う化粧水やジェルは、絶対に専用品でなければならないわけではありません。専用品以外の化粧水であっても、正しく選べば効果を発揮します。
選ぶポイントは、機能に即しているかどうか。例えば、美顔器の中でも皮膚の深層や筋肉に電気刺激を与えるタイプは、とろみのあるテクスチャーの化粧水でないと刺激が伝わらない場合があります。

美顔器に合う化粧水と合わない化粧水とは?

美顔器で使用する化粧水は、必ずしも専用品でなくても問題ありませんが、どのような化粧水でもいいというわけではありません。続いては、美顔器の主な機能別に、合う化粧水と合わない化粧水をご紹介します。

美顔器の機能別・合う化粧水、合わない化粧水
機能 合う化粧水 合わない化粧水
イオン導入 ・イオン導入液(イオン導入用化粧水)
(アミノ酸、ビタミンC誘導体、プラセンタなどが入っている)
・化学成分や合成成分を配合していない化粧水
・化学成分、合成成分配合の化粧水
・分子の大きい美容成分配合の化粧水(コラーゲン、ヒアルロン酸など)
イオン導出 ・イオン導出液(イオン導出用化粧水)
・水道水
・生理食塩水
・ミネラルウォーター
・精製水
・一般化粧水
EMS ・とろみがあるテクスチャーの化粧水
・安くて効果が高い、コスパの良い化粧水
・保湿効果の高い化粧水
・粘度の弱い化粧水
・保湿力の弱い化粧水
RF ・とろみがあるテクスチャーの化粧水
・安くて効果が高い、コスパの良い化粧水
・粘度の弱い化粧水
・保湿力の弱い化粧水
LED ・とろみがあるテクスチャーの化粧水
・安くて効果が高い、コスパの良い化粧水
・粘度の弱い化粧水
・保湿力の弱い化粧水

イオン導入

イオン導入は、肌に微弱な電流を流すことで、化粧水や美容液の有効成分をイオン化し、深部まで浸透させる機能です。イオン導入で肌に浸透させられるのは、水溶性のビタミンCやプラセンタなど、分子が小さい成分のみ。コラーゲンやヒアルロン酸などは分子が大きく、角質層まで到達できません。
美容成分が浸透しやすい分、防腐剤(パラベン、エタノールなど)や石油系界面活性剤、着色料などの添加物も、角質層の奥に入り込んでしまう可能性があるため、無添加の化粧水を選ぶことが大切です。

イオン導出

イオン導出は、マイナスの性質を持つ皮脂やメイク汚れなどを、イオンの力でコットンなどに吸着して除去する美顔器の機能です。クレンジングでは落としきれない汚れも吸着でき、ニキビ予防や肌の透明感アップに効果的とされています。
イオン導出で用いる化粧水は、電気を伝え、汚れの吸着を促すのが目的です。そのため、吸着を阻害するような成分や、プラスの性質を持った不要な成分を含まない化粧水を選ぶ必要があります。人間の体液に近い生理食塩水や日本の水道水、イオン導出専用のイオン導出液が最適です。

EMS

EMSは肌に微弱な低周波を流し、肌の奥にある表情筋を収縮させて鍛える機能です。表情筋は、体の筋肉のように意識的に鍛えるのが難しく、知らず知らずのうちにたるんでしわやほうれい線の原因に。EMSを利用することで、効果的に鍛えられます。
EMSは微弱ながら電気による刺激を肌に与えるので、やけどや炎症のリスクを考慮し、肌と美顔器とのあいだのクッションとして、とろみのあるジェルを推奨している場合が多いでしょう。化粧水を使うなら、たっぷりとコストを気にせずに使える大容量の化粧水が◎。使っているうちに乾燥して肌を摩擦しないよう、保湿力の高い化粧水を選んでください。

RF

RFは、ラジオ波とも呼ばれる高周波で、エステや医療機関でも利用される技術です。高周波は、肌にのっている水分を細かく振動させて熱を起こし、肌内部の奥深くからしっかり温めるのが特徴。フェイスラインに押しあてながら引き上げるように動かすので、肌表面を保護してくれる、とろみのある化粧水を使ってください。
RFを利用するなら、とろみがあってべたつかず、肌に潤いを与えてくれるみずみずしいテクスチャーのジェルや、たっぷり使い続けられるコスパの良い化粧水をおすすめします。ケアをしている途中で肌の乾燥を感じた場合には、その都度追加しましょう。

LED

美顔器のLEDは、電球にも使われているLEDの光を顔に照射することによって、美容効果を得られる機能です。色によって、下記のように効果が異なります。

LEDの色による効果
  • 赤:細胞が活性化して血行が良くなる。クマやくすみの改善にも◎
  • 青:皮脂分泌を抑えて殺菌し、ニキビのもとになる皮膚の炎症を抑える
  • 緑:色素沈着を防ぎ、メラニンの生成を抑制する
  • 黄:肌のキメを整える
  • 白:リフトアップにつなげる

LEDの光を照射するだけのタイプであれば、直接肌にあてないため、化粧水は必要ありません。基本は洗顔後に肌を整えた状態で使用するのが望ましいです。しかし、ほかの機能にLEDが付帯している場合は、肌の上を滑らせて利用する場合もあるでしょう。その場合は、肌を摩擦しないとろみのあるテクスチャーで、たっぷり使える化粧水がおすすめです。

相性の良い化粧水で、美顔器の効果をさらに高めよう

機能によりますが、美顔器を使う際は、肌との摩擦を避けるために化粧水や美容液、ジェルなどの使用が推奨されることが多くあります。美顔器の中には手持ちの化粧水で代用できる場合もありますが、使う化粧水の種類によっては逆効果になる可能性も。
美顔器の使用を考えたら、普段使っている化粧水の成分などを見直した上で、美顔器の力をしっかり引き出してくれる「合う化粧水」を選んでください。

この記事の執筆者
美顔研究所 編集部
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