美容の悩み

シミができる仕組みとスペシャルケアで改善するポイントは?

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女性の肌の悩みの中でも、特に多く聞かれるのが「シミ」です。できてしまったシミは、化粧水や乳液といった普段どおりのスキンケアだけでは、なかなか改善が難しいもの。メイクでも隠しにくく、シミがあるだけで老けた印象を与えてしまいます。
そんなときに頼りたいのが、美容液を使ったスペシャルケアです。とはいえ、美容液にはさまざまな種類があるため、どれを選ぶべきか悩んでしまいますよね。ここでは、シミができてしまう仕組みやシミをケアするための美容液の選び方のほか、シミ改善の効果的なポイントについても解説します。

※本記事における「浸透」「導入」とは、角質層までの浸透・導入のことを指します。
※本記事における「美白」とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。
※本記事における「エイジングケア」とは、年齢に合ったお手入れのことを指します。

この記事の監修者

鈴木 稚子
1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学皮膚科学教室国立大蔵病院皮膚科臨床研究部を経て、2000年 用賀ヒルサイドクリニック院長。2017年9月23日六本木スキンクリニックを開院。

六本木スキンクリニック

シミはなぜできる?

いつの間にか肌に浮き上がってくるシミ。そもそも、シミはなぜできるのでしょうか。適切なシミ対策を行うためにも、まずはシミができる原因を知っておきましょう。

メラニンの蓄積

シミの正体は、過剰に生成されたメラニンが蓄積し、色素沈着を起こしたものです。そして、メラニンが過剰に生成される大きな原因が紫外線です。
紫外線を浴びると、肌表面にある「メラノサイト」という細胞が刺激され、メラニン色素が作られます。無防備に紫外線を浴び続けると多量のメラニンが生成され、排出が追いつかなくなった結果、メラニンが肌に蓄積してシミとして現れるのです。
「日焼け止めを使うのは夏だけ」という人もいるかもしれませんが、紫外線は、季節や天気を問わず1年中降り注いでいます。シミの元になるメラニンの蓄積を防ぐには、1年を通した紫外線対策が必要です。

ターンオーバーの乱れ

肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる、新陳代謝の仕組みのことを「ターンオーバー」といいます。肌の中で生成されたメラニンは、ターンオーバーによって体の外へ排出されるのが本来の姿です。しかし、ターンオーバーは、睡眠不足や栄養バランスの偏り、ストレス、乾燥などによってサイクルが乱れてしまいます。すると、メラニンの排出が遅れたり肌に蓄積しやすくなったりすることになります。
ターンオーバーのサイクルは加齢とともに遅くなる傾向があり、年齢を重ねるにつれてシミができやすくなるのはこのためです。

活性酸素の発生

活性酸素とは、体内に取り込まれた酸素の一部が活性化した状態です。ほかの物質を酸化させる力が非常に強く、増えすぎるとさまざまな病気を引き起こし、老化の原因物質ともいわれています。
シミを作るのはメラニンですが、メラニンには活性酸素を吸収して細胞へのダメージを防ぐ働きもあります。そのため、活性酸素が増えれば、メラニンも増えることになるでしょう。活性酸素は、加齢や紫外線ダメージ、ストレス、喫煙、多量の飲酒、食品添加物の摂取などで増えるとされています。

摩擦

摩擦などの物理的な刺激も、メラニン生成を促す一因。傷跡をさわったり虫刺されをかいたりして、肌に物理的な刺激を与えると、多量にメラニンが生成され、肌に沈着してシミになってしまうのです。傷や虫刺されによって起こる炎症自体も、メラノサイトを刺激します。
クレンジングや洗顔の際に、力を入れてゴシゴシ洗ったり拭いたりするのも、積もり積もるとシミの原因になることがあります。最近では、マスクによる慢性的な摩擦が肌に刺激を与え、シミにつながるケースもあるようです。

女性ホルモンの変化

女性ホルモンのバランスが崩れると、メラノサイトが活性化され、メラニンが多く生成されます。特に、妊娠中や出産後、更年期などは女性ホルモンのバランスが崩れやすい時期なので、シミが増えるケースが少なくありません。
なお、30代後半から50歳くらいの女性に多く見られる、「肝斑(かんぱん)」という頬に左右対称にできるシミは、女性ホルモンの乱れが原因となって発生するものです。

シミが薄くなる仕組み

シミはできる前に予防するのが一番。しかし、たとえシミができてしまったとしても、あきらめる必要はありません。適切なケアを行えば、できてしまったシミを薄くすることは可能です。
続いては、シミが薄くなる仕組みとはどのようなものなのか、メカニズムをご紹介しましょう。

ターンオーバーで排出される

ターンオーバーが正常であれば、肌の中のメラニンは古い角質とともに、いずれ排出されます。しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れたり長かったりすると、過剰に生成されたメラニンが肌にとどまり、色素沈着につながることも。
シミの原因になるメラニンの蓄積を防ぐには、まずターンオーバーを正常化させることが大切です。ターンオーバーサイクルの乱れは、睡眠不足や運動不足、食生活の乱れなどと密接に関わっているため、まずは生活習慣を見直しましょう。

メラニンを還元する

元々、メラニンは褐色の色素ですが、活性酸素と結びついて酸化することによって徐々に色が濃くなり、肌表面に定着してシミになります。メラニンの還元とは、メラニンの酸化を抑えて生成を遅らせたり、濃くなった色を元に戻したりすることです。
メラニンの還元に有効だとされているのが、ビタミンC。ビタミンCには抗酸化作用があり、メラニンの過剰な生成を抑える効果も期待できます。

シミを改善するために利用したい美容液

できてしまったシミを放置していると、どんどん色が濃くなったり、数が増えたりする可能性があります。また、「まだシミがないから大丈夫だろう」とケアを怠っていると、気づかないうちに肌に蓄積されたメラニンが、ある日突然シミとなって表れるかもしれません。
美容液には、シミ対策に効果的な成分が含まれたものが多くあります。シミの改善や予防を目指すなら、対応した成分が入った美容液によるケアがおすすめです。

シミを作らないための美容液の成分

シミ対策でまず大切なのが、将来シミを作らないための予防ケア。シミを作らない・増やさないために、美白有効成分が配合された美容液を選びましょう。
美白有効成分とは、メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ効果が期待できるとして、厚生労働省の認可を受けた成分を指します。代表的な成分は、下記のとおりです。

・トラネキサム酸
トラネキサム酸は元々、医療現場で炎症を抑えるためなどに使われてきた成分です。活性化したメラノサイトを鎮め、結果としてメラニンの過剰生成を抑える働きがあります。

・ビタミンC誘導体
メラニン還元に効果的なビタミンCは、「安定性が悪く肌に吸収されにくい」という弱点がありました。それを改善したのがビタミンC誘導体です。メラニンの色素沈着を防ぐと同時に細胞を活性化させ、ターンオーバーのサイクルを整える働きがあります。

・アルブチン
アルブチンはメラニン生成を引き起こす「チロシナーゼ」という酵素の働きを阻害し、メラニンの過剰な生成を抑えます。シミやくすみの予防に高い効果が期待できます。

ターンオーバーを正常化する美容液の成分

美容液に含まれている成分には、ターンオーバーの正常化を促し、メラニンの排出をサポートできるものがあります。ターンオーバーのサイクルが整えば、メラニンはスムーズに排出され、肌の中に蓄積することも避けられるでしょう。おすすめは、プラセンタやセラミド、レシチンなどが配合された美容液です。

・プラセンタ
プラセンタは動物の胎盤などから抽出される成分で、メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ働きがあります。また、新陳代謝を活発にする作用もあるといわれるため、生成されたメラニンの排出にも役立つでしょう。

・セラミド
肌が乾燥すると、色素沈着を起こしやすくなるといわれています。保湿成分として知られるセラミドは、角質層の中にある保湿因子のひとつ。セラミドが不足すると肌のバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れやすくなるため、スキンケアでしっかりと補いましょう。

・レシチン
レシチンには高い保湿効果が期待でき、硬くなった角質をやわらかくする作用があるといわれています。乾燥はターンオーバーのサイクルに大きく影響しますから、保湿は正常なターンオーバーのために欠かせません。

シミが気になるときに有効な美顔器の機能

「気になるシミを何とかしたい」「セルフケアでしっかりシミ対策がしたい」という場合は、美顔器を利用するのもひとつの方法です。ターンオーバーを促すもの、シミに有効な美容成分の浸透を助けるものなど、美顔器にはさまざまな種類があります。ここでは、シミ対策に効果的な美顔器の機能をご紹介しましょう。

イオン導入

イオン導入とは、微弱な電流を流すことで水溶性の有効成分をマイナスイオン化し、美容成分を肌の奥まで浸透させる方法です。
肌にはバリア機能があり、外部刺激から肌を守っていますが、同時に美容成分もブロックすることがあります。イオン導入は、そのバリア機能を一時的に超え、美容成分を肌へとしっかり届けることが可能です。ビタミンC誘導体やプラセンタなどの有効成分も、より効果的に肌に浸透させることができるでしょう。

RF

RFとはRadio Frequencyの略で、「ラジオ波」とも呼ばれる高周波のことを指します。RF美顔器はラジオ波による微細振動で肌を奥から温め、血行を促して美容液を浸透させやすくします。ターンオーバーを促して肌の自己治癒能力を高める働きもあるため、肌の中のメラニンが排出しやすくなることもRFの効果のひとつです。

LED

LEDとは、特定の波長を発光できる半導体のことです。LEDは色によって効果が異なり、美容効果は光の色によって変わります。シミ対策には、色素沈着を薄くする効果があるといわれる、緑色のLEDがおすすめです。

ウォーターピーリング

ウォーターピーリングとは、超音波振動によって水をミスト状にし、そのミストをあてることで肌の汚れを落とす機能のこと。ウォーターピーリングは、いつものクレンジングでは落としきれない毛穴汚れや角栓などの除去に効果的だといわれています。肌表面の古い角質も取り除くことができるため、ターンオーバーの正常化にも役立ちます。

シミをしっかりケアしよう

シミは、肌の中で生成されたメラニンが蓄積して、色素沈着を起こしたもの。将来シミを作らない・増やさないためにも、メラニンを溜め込まないケアが必要です。
シミ対策は、普段の丁寧なスキンケアも必要ですが、スペシャルケアとして美容液や美顔器を取り入れることをおすすめします。同時に、1年を通した紫外線対策や、生活習慣の見直しなどを行うことも大切。体の外側と内側の両方からのケアで、シミが気にならない美しい素肌を目指しましょう。

この記事の執筆者
美顔研究所 編集部
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