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ザラザラ毛穴の原因は?目立つ毛穴の正しいお手入れ方法

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毛穴の目立ちは、あらゆる年代の女性に共通した悩みといっても過言ではありません。10代・20代では皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まりが気になりますが、30代半ばを過ぎると毛穴の広がりが気になるようになるなど、年齢とともに毛穴の悩みも変わっていきます。毛穴レスな肌を目指すためには、毛穴悩みのタイプを見分けて適切なケアをすることが大切です。
この記事では、毛穴悩みの種類や原因のほか、毛穴の悩みごとのケア方法などを解説します。

※本記事における「浸透」「導入」とは、角質層までの浸透・導入のことを指します。
※本記事における「美白」とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。
※本記事における「エイジングケア」とは、年齢に合ったお手入れのことを指します。

この記事の監修者

神島 輪

東京女子医科大学を卒業後、同大学病院皮膚科へ入局。シロノクリニック等多数の医療機関で経験を積む。2019年5月より水道橋ひふ科クリニック院長に就任。

 

目立つ毛穴の原因と種類

毛穴悩みの種類は大きく分けて3つあり、それぞれ原因も異なります。まずは、各毛穴悩みの原因と特徴について押さえておきましょう。

毛穴を角栓がふさいでしまう「詰まり毛穴」

詰まり毛穴とは、毛穴に角栓が詰まった状態のことをいいます。毛穴周りをよく観察すると、白いプツプツとした物が見え、角栓が詰まっているのがわかるでしょう。

角栓は古い角質と毛穴から分泌される皮脂が混ざり合った物で、約70%が古い角質(たんぱく質)、約30%が皮脂で構成されています。放置された角栓は徐々に肥大して毛穴を広げていき、毛穴がより目立つようになるのです。また、角栓が取り除かれずに放置されたままになってしまうと、角栓中の毛穴に近い皮脂が酸化によって黒くなり、黒ずみ毛穴となります。

詰まり毛穴の原因

毛穴が詰まる原因はさまざまあります。主な原因は下記の4つです。

・皮脂の分泌量が多い
角栓の約30%は皮脂でできているため、皮脂分泌が多い部位では自ずと角栓が詰まりやすくなります。
皮脂が過剰に分泌される原因としては、動物性たんぱく質や脂質のとりすぎのほか、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れなどが考えられます。

・メイク汚れが残っている
メイクを十分に落としきれていないと、肌に残ったメイク中の油分が角質と混ざり合い、毛穴をふさいでしまいます。
特に、油分が多いファンデーションや、皮脂や汗に強いウォータープルーフの日焼け止めなどは毛穴に詰まりやすいと考えられるため、しっかり落とすことが大切です。

・ターンオーバーの乱れ
肌は一定のサイクルで生まれ変わりを繰り返しており、これをターンオーバーといいます。このターンオーバーが乱れると角質がはがれ落ちずに肌の上に溜まり、毛穴を詰まらせる原因となるのです。
ターンオーバーが乱れる原因としては、加齢や肌の乾燥、睡眠不足、ストレス、血行不良などが考えられます。

・ハリや弾力の低下
加齢とともに肌のエラスチンやコラーゲンが減少すると、ハリや弾力が低下して肌がたるみます。肌がたるむとともに毛穴もたるみ、そこに古い角質や皮脂などが溜まっていくことで、毛穴が詰まりやすくなるのです。

毛穴の出口が大きく開いてすり鉢状になる「開き毛穴」

開き毛穴とは、毛穴の出口が本来の毛穴よりも大きく開いてでこぼこして見える状態のことをいいます。Tゾーンや頬の内側などに多く見られ、毛穴の出口付近がえぐられてすり鉢のような状態になっていることから、すり鉢毛穴と呼ばれることもあります。

開き毛穴の原因

開き毛穴の原因は、皮脂が過剰に分泌されることによる炎症だと考えられています。
皮脂が過剰に分泌されると、皮脂をエサにしてアクネ菌が増えます。アクネ菌の持つ酵素は、皮脂をオレイン酸などの遊離脂肪酸に分解し、これが刺激物質として毛穴の出口を攻撃してしまうのです。すると、毛穴の出口がすり鉢状に削られていき、開き毛穴になると考えられます。
また、遊離脂肪酸に含まれるオレイン酸は、肌荒れやキメの乱れの原因となることもわかっています。

肌のたるみに伴い毛穴が楕円形に広がる「たるみ毛穴」

たるみ毛穴とは、本来丸い形をしているはずの毛穴が楕円形(涙形)になっていたり、毛穴が線でつながっていたりする状態のことをいいます。
たるみ毛穴は主に頬の内側に見られるのが特徴で、毛穴が目立つ頬の部分を上に引っ張り上げたときに毛穴が目立たなくなれば、たるみ毛穴の可能性が高いといえます。

たるみ毛穴の原因

たるみ毛穴の主な原因は、肌のたるみです。加齢によってハリや弾力が低下して肌がたるむと、そのたるみに引っ張られて毛穴も楕円形に広がり、目立つようになるのです。

実は、毛穴トラブルが原因ではない毛穴目立ちもある

前述の3つの毛穴トラブル以外にも、毛穴周辺のトラブルによって毛穴が目立って見えてしまうことがあります。これらの毛穴目立ちは、皮脂や加齢などが原因の毛穴トラブルとは違うため、ケアは分けて考えるといいでしょう。

毛穴周りの色素沈着による毛穴目立ち

皮脂による炎症や毛穴周りへの刺激によって毛穴周辺が色素沈着を起こすことがあります。角栓が詰まった黒ずみ毛穴とは違い、毛穴周りをよく観察すると茶色っぽくシミのようになっています。毛穴周りの色素沈着には、ターンオーバーを促すケアや美白ケアを行いましょう。

乾燥によるキメの乱れに起因する毛穴目立ち

角層に十分に水分があり潤っている肌は、肌がふっくらとしてキメが整っているため毛穴が目立ちません。しかし、乾燥して肌がハリを失うとキメが流れ、毛穴が目立つ状態になります。丁寧な保湿ケアでキメを整えて肌をふっくらさせることで、目立ちにくくなります。

部位別・起こりやすい毛穴悩みとは?

続いて、顔の部位別に、起こりやすい毛穴悩みをご紹介します。今毛穴に悩んでいる部位があるのなら、鏡を見ながら確認してみてください。

鼻:詰まりや黒ずみ毛穴に注意

小鼻周りは特に皮脂量が多いため、毛穴が詰まりやすい&角栓が酸化しやすい場所です。そのため、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴ができやすい部位となっています。

頬:開きとたるみ毛穴に注意

頬で起きやすい毛穴悩みのタイプとしては、開き毛穴とたるみ毛穴があります。開き毛穴とたるみ毛穴は発生する場所が似ているため、見分けるのが難しい毛穴トラブルです。
頬の皮膚を上に引き上げて目立たなくなったらたるみ毛穴、引き上げても毛穴が目立つ場合は開き毛穴の可能性が高いといえるでしょう。開き毛穴とたるみ毛穴では原因もケア方法も異なるため、自分の毛穴悩みはどちらのタイプなのか、正しく判断することが大切です。

眉間・おでこ:毛穴の詰まりに注意

眉間やおでこも皮脂の分泌量が多い部位のため、毛穴が詰まりやすく、詰まり毛穴に悩まされやすい場所です。特に眉間はでこぼこになっているため、メイク汚れや洗顔料が残りやすかったり、保湿ケアを忘れやすかったりする部位といえます。おでこのケアはもちろん、眉間も意識的にケアをするように心掛けましょう。

年代別・毛穴悩みと向き合うコツ

毛穴悩みは、年齢とともに変化していくもの。毛穴レスな肌を目指すためには、予防も含めてその年代に合った適切なケアを行うことが大切です。

10代〜20代半ば:毛穴の詰まりをケアすることが大切

10代〜20代半ばは、成長ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になるため、皮脂の分泌量が多いTゾーンを中心に、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴、開き毛穴ができやすい年代です。この年代は、ホルモンバランスも安定しないため、ストレスや不規則な生活習慣なども肌に大きな影響を与えます。
角栓を取りたいからと、スクラブ洗顔や洗顔ブラシを頻繁に使用したり、プッシャーで角栓を押し出したりしてしまうと、毛穴の周辺に刺激を与えて余計に毛穴が目立ってしまうため、毎日のケアで丁寧に詰まりをオフするのが重要です。毛穴の詰まりによってニキビが大量に発生した場合などは、皮膚科を受診して専門医の指示を仰いでください。

20代後半〜30代前半:詰まりと開き、2つの毛穴トラブルを意識的にケアして

20代後半になると、肌の水分量や皮脂量が減り始めます。そのため、乾燥によりキメが乱れて毛穴が目立ちやすくなります。皮脂量は減っていく一方で、この年代では毛穴の一部がベタついたり詰まったりもするため、詰まり毛穴や開き毛穴がまだまだ気になる人も多いはずです。
肌の乾燥と毛穴の詰まりという、原因が異なる2つのトラブルが同時に発生するため、肌の潤いを守る保湿ケアをしっかりと行いつつも、定期的に酵素洗顔や美顔器などを使って、優しく毛穴汚れをオフするのがポイントです。

30代半ば以降〜:エイジングケアで加齢によるたるみをケア

30代も半ばを過ぎると肌のハリが不足し、たるみ毛穴が目立つようになります。また、乾燥によってキメが乱れ、毛穴が目立ちやすくなります。しっかりと保湿ケアをするのに加え、肌にハリや弾力を与える成分が入っているスキンケアアイテムを取り入れましょう
肌全体を引き締めるために、EMS美顔器(電気的刺激によって顔に筋肉運動をさせるので、たるみケアに有効)や、RF美顔器(電磁波を肌に流すことでジュール熱を発生させ、肌の代謝を活性化させるので、ハリ感アップが期待できる)を取り入れるのも効果的です。

毛穴の正しいお手入れ方法は?

毛穴レスな肌を目指すには、日々の丁寧なケアが重要です。毛穴の目立ちを解消するためのお手入れ方法を詳しく紹介します。

クレンジング&洗顔

クレンジングや洗顔で角栓をケアする場合、最初に行いたいのが「肌を温める」ことです。ホットタオルやスチーマーを使ったり、バスタブに浸かって肌を温めたりすることで、角栓をやわらかくします。角栓をやわらかくしたら、クレンジングオイルや酵素洗顔などで優しく汚れをオフしてください。
このとき、角栓や汚れをしっかり取りたいからといって強くこすったり、洗浄剤を長時間肌の上にのせたままにしたりすると、肌トラブルの原因となる場合もあるので控えましょう。毛穴ケアはこまめに、優しく行うのがポイントです。

ホットタオル使用時の注意点

水で十分に濡らしたタオルを絞ってから、500Wの電子レンジで30秒〜1分程温めて、ホットタオルを用意します。取り出すときやタオルを広げるときは、やけどに注意してください。また、ホットタオルを顔にのせる前に、腕などで温度を確かめるようにしましょう。

保湿ケア

肌が乾燥するとキメが乱れて毛穴が目立つだけでなく、インナードライの状態になると皮脂が過剰に分泌されて、毛穴トラブルの原因にもなります。そのため、年代や毛穴悩みの種類にかかわらず、保湿ケアはしっかりと行ってください。ただし、脂性肌で皮脂の分泌量が多い人は、水分量の多いジェルや乳液などにとどめ、油分の多いクリームなどは控えたほうがいいでしょう。

また、毛穴悩みの種類や年代を問わずおすすめなのが、ビタミンCが配合された美容液です。ビタミンCは、毛穴トラブルの原因となる皮脂の分泌をコントロールしてくれるだけでなく、ハリにアプローチすることでたるみ毛穴のケアにつながったり、高い抗酸化作用によって紫外線などによる酸化から肌を守ったり、シミやそばかすを防いだりするなど、さまざまな効果が期待できます。

なお、スキンケアをするときの刺激が、肌トラブルを招くこともあります。スキンケアをするときは肌の表面を動かさないような意識を持って、優しく丁寧に行うのがポイントです。

スクラブや酵素洗顔などのスペシャルケア

詰まり毛穴を防ぐためには、定期的に角栓を除去し、ターンオーバーを促進するケアを取り入れるのがいいでしょう。スクラブなどを使って定期的にソフトピーリングを行ったり、酵素洗顔で角栓を取り除いたりします。
ただし、スクラブは強くこすったり、頻繁に使用したりしてしまうと、むしろ肌トラブルを招くこともあります。適切な使用頻度を守り、優しくケアするように心掛けてください。

美顔器でプラスαのケア

美顔器を日々のケアに上手に取り入れることで、効率的かつ効果的に毛穴ケアができます。近年では、下記のような機能を備えた多機能美顔器も発売されていますので、ご自身に合わせた機能を搭載した製品を選んでみましょう。

・詰まり毛穴:超音波
超音波による振動で、毛穴の汚れをしっかりと浮き上がらせて落とすことができます。肌をこすることなく、黒ずみ毛穴にも高い効果を発揮してくれます。

・開き毛穴、たるみ毛穴:イオン導入
イオン導入によって、角層の奥深くまで美容成分を届けることで、開き毛穴やたるみ毛穴をケアすることができます。特におすすめの成分は、前述したビタミンCです。イオン導入によって角層の奥深くまでビタミンCを届けることで、皮脂の分泌量をコントロールし、抗酸化作用によって毛穴周りの炎症を抑え、毛穴周りの色素沈着に対するケアまで行うことができます。

・たるみ毛穴:EMS
EMSによって筋肉運動を促すことで顔全体の印象を引き締め、たるみ毛穴を目立ちにくくすることができます。

EMSについてはこちらの記事もご覧ください。
EMS美顔器とは?エイジングケア効果や選び方を解説

毛穴悩み改善のために、日常生活でできる対策は?

基礎化粧品や美顔器などでのお手入れのほかに、毛穴悩み改善のために、日常生活で意識できる点についてもまとめました。

紫外線対策

肌の老化の原因の8割は、紫外線による光老化だといわれています。紫外線によって真皮のコラーゲンやエラスチンが破壊されると肌は弾力を失い、肌のたるみやたるみ毛穴につながっていきます。
紫外線は毛穴以外にもさまざまな肌トラブルの原因となるため、対策は一年中行うようにしてください。

食習慣の改善

人の体や肌は、食べた物で作られています。食べる物によって肌がきれいになることもあれば、肌荒れを引き起こすこともあります。特に、脂質や糖質のとりすぎには注意しましょう。スナック菓子や揚げ物など、脂質の多い食べ物をとりすぎると皮脂の分泌が促され、詰まり毛穴や開き毛穴、肌荒れの原因となります。
また、糖質を多く含むスイーツなどの甘い食べ物は、肌を糖化させてたるみを引き起こすため、たるみ毛穴の原因ともなります。我慢しすぎるのもよくありませんが、栄養バランスのいい食事を心掛けてください。

生活習慣の改善

皮脂の分泌はホルモンバランスと深く関わっていて、睡眠不足やストレス、食生活の乱れなどによってホルモンバランスが崩れると皮脂の分泌が増えてしまいます。また、喫煙やアルコールは体の老化を促進するため、毛穴を開かせてしまう可能性があります。ストレスを感じすぎない程度に、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。

丁寧なケアで、毛穴レスな肌を目指そう

毛穴悩みには大きく3種類あり、原因は年代によっても違いがあります。悩みの種類や年齢に合わせた適切なケアを行うことで、毛穴悩みを改善していけると感じていただけたのではないでしょうか。
毛穴の目立たない肌を一日で作ることはできませんが、日々丁寧なケアを続けていけば、肌はきっと答えてくれるはず。今回の記事を参考に、毛穴レスな肌を目指してみてください。

この記事の執筆者
美顔研究所 編集部
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美顔研究所 編集部

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