毛穴レス肌を目指すなら、フェイシャルエステorセルフケア?
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毛穴の開きや詰まりなど、肌の悩みの中でも上位を占める毛穴トラブル。しかし、長引くマスク生活の中、毛穴トラブルから目をそらしている人も多いのではないでしょうか。放置しているとどんどん悪化し、肌全体の老化につながることもあるといわれています。
ここでは、毛穴トラブルの原因と対策のほか、フェイシャルエステとセルフケアで毛穴レスな肌を手に入れる方法をご紹介しましょう。
毛穴トラブルはなぜ起こる?
毛穴トラブルの主な原因は、間違ったスキンケアのほか、食生活や睡眠不足などの生活習慣、ストレス、紫外線などが挙げられます。各原因について、詳しく解説していきます。
洗顔不足・保湿不足
毛穴ケアの基本は洗顔と保湿です。しかし、間違った方法で洗顔や保湿をすると、反対に毛穴トラブルにつながることも。肌に摩擦を与える過剰なケアは、毛穴トラブルのもとになりがちです。また、汚れが残っていたり肌の乾燥が進んだりすると、毛穴トラブルが悪化します。
食生活の偏り
脂肪分の多い食べ物や甘い食べ物のほか、コーヒーといったカフェインを含む物、香辛料を使用した刺激物は皮脂を過剰に分泌するので、毛穴開きや毛穴汚れの原因になります。また、アルコールも美肌を作るビタミンBやビタミンCなどが持つ抗酸化作用を低下させてしまいます。
睡眠不足
「睡眠不足は美肌の敵」といわれるのは、睡眠中に分泌される成長ホルモンが、体の新陳代謝を活性化させるためです。つまり、寝不足により新陳代謝が乱れることによって、毛穴トラブルが発生している可能性があります。
ストレス
ポーラ化成工業株式会社が30~40代の女性を対象に2019年に実施したアンケートデータによると、「心理的ストレス(イライラ)を感じている人は、毛穴が目立ちやすい」という衝撃的な結果に。具体的には、心理的ストレスが肌のバリア機能を低下させ、敏感でトラブルを起こしやすい肌状態にしてしまうのだそうです。
ホルモンバランスの乱れ
女性の場合、生理前は美肌作用があるエストロゲン(卵胞ホルモン)が減り、男性ホルモンに似たプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えます。そのため、皮脂の量が増え、顔が脂っぽくなったり毛穴が詰まりやすくなったりします。
代表的な毛穴トラブル
毛穴トラブルは、原因や症状によって大きく5つに分けられます。トラブルの種類によって対処法が異なるので、まずは自分の毛穴トラブルの原因と症状を把握することが重要です。続いては、それぞれの毛穴トラブルの特徴を解説します。
黒ずみ毛穴
Tゾーンや小鼻付近に目立つ黒ずみ毛穴の原因のひとつは「毛穴詰まり」です。20代前半がピークといわれる過剰な皮脂分泌などによって肌のターンオーバーが乱れると、皮脂や角質がスムーズに排出されなくなります。この皮脂や角質が産毛と混ざって角栓になり毛穴を詰まらせ、角栓に汚れが付着し、酸化するのが黒ずみ毛穴が生じるメカニズムです。
開き毛穴
開き毛穴は、毛穴に角栓が詰まって毛穴が押し広げられている状態で、Tゾーンに多く見られる傾向があります。原因は、皮脂の過剰分泌、汚れの蓄積、肌の乾燥、老化、ストレス、不規則な生活などさまざまです。また、毛穴に詰まった角栓が水分を含みふやけていると、開いた毛穴が白く見えるケースもあります。
乾燥毛穴
乾燥肌の人や温度・湿度が低い秋冬によく見られるのが乾燥毛穴です。肌の乾燥=肌の水分量が低下している状態なので、ハリが失われ毛穴周りがへこみ、毛穴が広がって目立ちやすくなります。
また、乾燥が進行すると肌のバリア機能も低下。その結果、紫外線などによるダメージも受けやすくなって肌の加齢が進行し、毛穴トラブルも悪化します。
メラニン毛穴
メラニン色素が毛穴に沈着して毛穴が黒ずむケースがあります。メラニンが蓄積した部分(毛穴の周り)がシミになって茶褐色に見え、手触りはサラサラなのが特徴です。メラニン毛穴の原因は、過剰なスキンケアによる摩擦、肌のターンオーバーサイクルの乱れ、皮脂の酸化などが一般的です。メラニン色素は紫外線により作られるので、紫外線ケアが何より重要です。
たるみ毛穴
たるみ毛穴は、本来は丸い毛穴が重力により縦に広がり、楕円形になって目立つ毛穴トラブルです。30代以降、頬やほうれい線など、肌のたるみの影響が大きな部分に現れやすいという特徴があります。
主な原因は、加齢により肌のハリや弾力が失われることや、顔の表情筋が衰えること。肌に弾力がなくなると肌も毛穴も徐々にゆるみ、たるみ毛穴になります。また、乾燥や紫外線により肌がダメージを受けたことが原因で、たるみ毛穴になることもあります。
毛穴トラブルへの対処法

毛穴トラブルの対処法は、地道なセルフケア、もしくはプロの手によるフェイシャルエステでケアすることが挙げられます。特に、原因が肌の汚れではない開き毛穴、乾燥毛穴、メラニン毛穴、たるみ毛穴に対しては、セルフケアには限界が。ここでは、セルフケアとフェイシャルエステでのケア、両方のメリット・デメリットについてご紹介します。
対処法1 セルフケア
毛穴ケアの基本は、正しい洗顔と保湿です。洗顔前は手をしっかりと洗い、34~38°Cくらいのぬるま湯で顔を洗います。次に、洗顔料をきめ細かく泡立て、皮脂分泌が多いTゾーンからこすらず優しく洗ってください。すすぐときも34~38°Cくらいのぬるま湯を使用して20回以上すすぎ、洗顔料をしっかりと落とします。洗顔後は、清潔なタオルで顔を拭き、肌が乾燥する前にすぐ保湿をします。
なお、過剰に洗顔をしすぎると肌が乾燥し、皮脂の過剰分泌や肌のキメの乱れにつながることも。毛穴トラブルが悪化することもあるので注意してください。
また、食生活の見直しと紫外線対策も大切です。食生活の見直しについては、脂質が高い食事を避け、美肌のもとといわれるビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを積極的に摂取しましょう。紫外線対策については、一年中日焼け止めをきちんと塗るのが大前提です。
そのほか、成長ホルモンやメラトニンを分泌する質の高い睡眠、適度な運動も生活に取り入れてください。適度な運動は血行改善につながり、肌のターンオーバーのサイクルを整えてくれます。
セルフケアのメリット
セルフケアのメリットは、生活全般を見直すので、肌だけではなく体全体が健康になることです。また、比較的安価で毛穴トラブルを解消できる可能性があります。
セルフケアのデメリット
セルフケアのデメリットは、効果を実感するまでに時間がかかることです。そして、毎日見ている毛穴なので、効果がわかりづらいことが挙げられます。美肌を目指す生活習慣はそれなりの自制が必要なため、続けるのが大変と感じる人も多いかもしれません。
対処法2 フェイシャルエステ

フェイシャルエステの毛穴ケアには、主に毛穴吸引、ピーリング、フォトフェイシャル、イオン導入などがあります。プロの手で施術してもらえて、安心・安全なのが最大の魅力です。ここでは、フェイシャルエステの毛穴ケアについて詳しく解説します。
毛穴吸引
毛穴に詰まった角栓や皮脂の汚れをスポイトのようなマシンで吸い取ります。毛穴の奥の汚れまでしっかり除去でき、角栓の詰まりを改善します。
ピーリング
酵素の働きで毛穴に詰まった汚れや角栓、肌表面の古い角質を取り除きます。
フォトフェイシャル
IPLという特殊な光を肌に照射して肌のメラニン色素を攻撃します。毛穴が広がる原因のひとつである皮脂の過剰分泌を抑える働きがあり、美容成分を増やす効果もあるので、毛穴の引き締めも期待できるでしょう。
イオン導入
微弱電流を使用し、美肌に必要な成分を肌に浸透させます。同じ電気を使用するレーザーや光治療に比較すると刺激が少ないのが特徴です。
フェイシャルエステのメリット
フェイシャルエステのメリットは、プロによる施術なので肌へのダメージが少なく、効果がわかりやすい点です。洗顔やクレンジングなどのセルフケアでは落としきれない汚れも除去可能です。
フェイシャルエステのデメリット
フェイシャルエステのデメリットのひとつに、費用の問題があります。1回の施術に5,000~2万円の費用がかかるといわれています。また、一時的に改善したように感じても、時間が経てば再び毛穴トラブルに見舞われることもありますので、継続して通う必要があるでしょう。
セルフケア派には美顔器がおすすめ
セルフケア派には、自宅でプロ並みのケアができる美顔器の導入をおすすめします。毛穴トラブルの状況に合った美顔器を正しく選べば、セルフケアとエステのフェイシャルケアのどちらのメリットも享受できます。
続いては、毛穴トラブル向けの美顔器を導入するメリットと選び方をご紹介しましょう。
美顔器ならエステ同様のケアができる
美顔器を使うと、自宅でもエステと同様のケアをすることができます。近年の美顔器には、RF(ラジオ波)やイオン導入・導出、スチームなど、エステさながらの機能を搭載している物も多く、自宅で手軽に上質なケアをすることができます。正しい洗顔と保湿に美顔器を追加すれば、つるつる毛穴も夢じゃありません。
毛穴ケアにおすすめの美顔器
美顔器には、数千円台から10万円以上の物まで存在するので、どれを選んだらいいか迷っている人も多いかもしれません。一般的には高価なほうが多くの機能を搭載していますが、自分に必要がない機能を備えていても意味がありません。近年では毛穴ケアに特化した美顔器もあるので、比較検討してみてください。例えば、黒ずみ毛穴には「ウォーターピーリング美顔器」、乾燥毛穴には「イオン導出美顔器」、たるみ毛穴には「EMS美顔器」などがおすすめです。
毛穴トラブルはセルフケアでは限界も…。プロの力を借りよう!
毛穴トラブルは、洗顔や保湿といったセルフケアだけではなかなか解消できません。また、誤ったケアを継続することで、さらにトラブルが悪化する可能性もあります。
毎日のスキンケアで正しい洗顔・保湿を徹底しても、効果を感じづらいときはフェイシャルエステの力を借りてみるものひとつの方法です。しかし、予算が足りないという場合には、プロ並みに頼れる美顔器を導入するのも得策です。自分に合ったケア方法を見つけて、毛穴レス美人を目指しましょう。