美容の悩み

そばかすの原因は?これ以上増やしたくないときの予防と対策について

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両側の頬のあたりを中心に、点々と広がる「そばかす」。そばかすをチャームポイントとして無理に隠さず自然なメイクをしている海外セレブもいますが、「これ以上増えたり濃くなったりしたらどうしよう」と、気にしている人も多いのではないでしょうか。「若い頃は気にならなかったけど、年齢を重ねるにつれてコンプレックスになった」という人も多いようです。
ここでは、そばかすができる原因と、新たにできるそばかすを予防するための対策についてご紹介します。

※本記事における「浸透」「導入」とは、角質層までの浸透・導入のことを指します。
※本記事における「美白」とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。

そばかすはシミとは違う?

そもそもそばかすとは、顔に広がる小さな斑点のことです。すずめの卵の殻に散っている薄茶色の細かな斑点によく似ていることから、「雀卵斑(じゃくらんはん)」ともいわれます。
そばかすはシミの一種ではありますが、人によって大きさが異なるシミに対して、そばかすは直径2~3mm程度と総じて小さいのが特徴です。基本的には遺伝的な要因が強く影響しており、幼児期からあることが多いでしょう。生まれつき色素が薄い人に、そばかすができやすい傾向があります。

そばかすができる原因

そばかすができる原因は、大きく「遺伝」と「紫外線」の2つに分けられます。それぞれの原因についてご説明しましょう。

遺伝によってできるそばかす

そばかすがある人は欧米人に多く、日本人をはじめとした東洋人には少なめ。これは、メラニン色素とその量が、遺伝的要因によって決まるからです。そばかすの原因となるメラニン色素には、黒色メラニンの「ユーメラニン」と、黄色・赤色メラニンの「フェオメラニン」があり、ユーメラニンが多ければ肌や目、髪の色は濃くなり、フェオメラニンが多ければ薄くなることがわかっています。
どちらを多く持っているかは遺伝的な要因で決まり、そばかすはフェオメラニンの多い人にできやすい傾向があります。そのため、そばかすができやすい体質も遺伝すると考えられるでしょう。

紫外線によってできるそばかす

そばかすができるもうひとつの原因は、通常のシミ(老人性色素斑)と同じ紫外線です。
紫外線を浴びると、肌は基底層の細胞でメラニンを作り、紫外線ダメージを防ごうとします。生成されたメラニンはやがてターンオーバーとともに肌の外へ排出されますが、紫外線を浴びすぎてメラニンが増えすぎたり、何らかの原因でターンオーバーが乱れて排出が追いつかなかったりすると、メラニンが過剰に蓄積されてしまいます。この過剰なメラニンが、シミやそばかすの原因になるのです。

そばかすを予防する方法とは?

そばかすを予防するには、どのような方法があるのでしょうか。おすすめの方法は、紫外線対策をすることと、ターンオーバーを整えることです。

紫外線対策をする

そばかすの発生を防ぐには、遺伝以外の大きな要因である紫外線対策が欠かせません。紫外線のダメージから肌を守れば、黒色メラニンの増加を抑えられ、シミ、そばかすの発生リスクの軽減につながります。

日焼け止めは紫外線対策の基本。近隣への買い物などちょっとしたお出掛けをするときや、ベランダで洗濯物を干すときなども、油断せずしっかり日焼け止めを塗りましょう。日焼け止めは汗や皮脂で落ちてしまうので、朝塗って夕方まで塗りっぱなしは禁物。2〜3時間を目安に塗り直してください。外出先では、メイクの上から使えるスプレータイプや、パウダータイプのものを使うと便利です。また、日焼け止めと併せて、サングラス、帽子、ストール、アームカバーなどを使えば、より効果的に紫外線をカットできます。

ターンオーバーを整える

シミ、そばかすを防ぐには、ターンオーバーを正常化して黒色メラニンの排出を促進するのがポイント。ターンオーバーはホルモンバランスの乱れや乾燥など、さまざまな理由でサイクルが乱れてしまいます。
ターンオーバーを正常化させるためには、睡眠不足の解消とストレスを溜めないこと、ターンオーバーに役立つ栄養素を意識的にとることが大切です。

睡眠不足を解消させる

睡眠不足は、ターンオーバーに悪影響を与えるホルモンバランスの乱れにつながります。ホルモンバランスを整えるには、時間ではなく質の良い睡眠を意識し、寝る2~3時間前にはテレビやスマートフォンを見るのは避けましょう。

ストレスを溜めない

ホルモンバランスは、ストレスの影響も強く受けるといわれているため、意識的にストレスを発散するようにしてください。就寝の2~3時間前にぬるめのお風呂にゆっくりつかるのは、質の良い睡眠のためにも、ストレス解消のためにもおすすめ。入浴には、副交感神経を優位に働かせ、心身をリラックスさせる効果があります。

ターンオーバーに役立つ栄養素をとる

美しい肌のためにとりたい栄養素はさまざまですが、ターンオーバーの正常化のためにはビタミンB群を積極的にとってください。粘膜や皮膚を正常に保つ働きがあり、豚肉や鶏肉、玄米やアーモンド、アボカドなどに多く含まれています。

できてしまったそばかすへの対処法

普段から紫外線対策や生活習慣の改善に努めていても、うっかり紫外線を浴びてしまうことは誰にでもあるもの。もし、新たにそばかすができてしまったら、どう対処すれば良いのでしょうか。

美白有効成分の含まれたスキンケアを選ぶ

美白をうたったスキンケアグッズの中には、メラニン生成に関わる物質の働きを抑えたり、メラニンを無色化・淡色化したりといった美容成分が配合されています。こうしたスキンケアグッズを積極的に取り入れて、できてしまったそばかすの改善と新たなそばかすの抑制につなげましょう
より強力にそばかすを撃退するなら、厚生労働省で美白効果が認められた美白有効成分を取り入れるのも有効です。よく知られている美白有効成分には、下記のようなものがあります。

トラネキサム酸

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗炎症薬や止血剤として使われてきた成分です。肌の炎症やメラニン色素の生成を抑えるので、シミ・そばかすにも効果的とされています。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、高い美白効果を持つ成分です。メラニン色素の生成を抑えるだけでなく、メラニン色素が作られる細胞・メラノサイトの活動を弱体化させてシミ・そばかすを薄くします。

ビタミンC誘導体

酸化しやすく、肌に吸収されにくいビタミンCを改良し、吸収性や持続性を高めたのがビタミンC誘導体です。メラニンの生成抑制、排出促進をサポートする効果があります。

メラニンの排出を助ける栄養素をバランス良く食べる

ジャンクフードや、簡単に食べられる単一食品ばかりで食事を済ませていると、健康な肌に必要な栄養素をバランス良くとることができません。健康な肌を維持するためには、ビタミン類、たんぱく質、食物繊維、ミネラルといった栄養素が必要です。

中でも、メラニンの生成を抑制しつつ、黒色メラニンを淡色化・無色化する働きがあるビタミンCは、シミにもそばかすにも効果的。また、皮膚や粘膜、目の健康維持に関わり、抗酸化作用があるビタミンAも多くとりたい成分です。ターンオーバーにかかわるビタミンB群はもちろん、強い抗酸化作用があるビタミンEも積極的にとりましょう。

紫外線を浴びない

紫外線を浴びないようにすることは、そばかすの予防とともに、できてしまったそばかすを濃くしないためにも重要です。日焼け止めや、日よけのグッズをうまく使って日差しをさえぎりましょう。

そばかすのケアに有効な美顔器の機能

美顔器の中には、そばかすの改善に効果的な機能が搭載されているものがあります。普段のスキンケアに美顔器を加えることで、より高いそばかす改善・予防効果が見込めます。そばかすの対策には、下記の機能がおすすめです。

イオン導入

イオン導入機能は、肌に微弱な電流で化粧水に含まれる有効成分をイオン化し、肌深部まで届けます。水溶性で浸透しにくいビタミンC、トラネキサム酸なども浸透しやすくするため、より高いそばかすの改善が見込めるでしょう。

LED

肌に有害な紫外線を含まないLEDライトを照射することで、血行や新陳代謝の促進を図れます。照射する色によって効果が変わりますが、そばかすに効果的なのは緑色のLED。ターンオーバーの正常化を促して、色素沈着の予防効果が期待できます。

ピーリング

ピーリングは、水と超音波を使って、古い角質や毛穴の内部に詰まった皮脂汚れ、メイク汚れをしっかり除去する機能です。強くあてすぎたり、頻繁にやりすぎたりすると肌に負担となることがあるので、指定された頻度を守ることが大切です。

レーザー

レーザーを照射して角質層に働きかけ、メラニン色素を分解してシミやそばかすの軽減を狙います。エステサロンやクリニックで使用されているレーザーよりは出力が弱めですが、照射時はチクッとした痛みを感じやすく、価格も高めの傾向があります。

遺伝的要因以外のそばかすは、対策次第で改善できる!

そばかすの原因は、遺伝が多くを占めています。しかし、あきらめずにしっかり対策をすれば、そばかすを薄くしたり、今以上増やさないようにしたりすることは可能です。
シミの予防にもつながるので、しっかりと紫外線対策をし、生活習慣を整えてターンオーバーを促しましょう。美顔器なども取り入れながら、上手にそばかすと付き合っていってください。

この記事の執筆者
美顔研究所 編集部
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